■ 卦辞・爻辞の説明
000110 地 ・ 風 ・ 升
＜卦の配列順序の説明（易経・序卦伝より）＞：
成長・発達の道
理由：４６７．上昇する動きの中に集まると上に成長することになる。従って，集合・統率（＝萃）に続くは成長・発達の道（＝升）。
＜卦辞＞：
４６０．木が地中から生長するように，大きく発達する時機です。木が地中の養分を得て成長するように，たとえ小さな事でも積み重ねていくことにより大事をなすように心がけてください。立派な人に会い昇進するのにうってつけの機会ですから何の愁いもありません。原典参照
＜爻辞＞：

初六	４６１．深く地中におりた根は，その幹と共に大きく生長することができます。貴方は今その根のように，疑いなく大きく生長するでしょう。大いに吉です。	原典参照
九二	４６２．誠意をもって素直に行けば大きく生長します。質素でも真心こもった贈り物をするのがよいでしょう。問題はありません。	原典参照
九三	４６３．あたかも無人の街を突き抜けるが如くどこまで昇り進んでも，貴方を止める者は誰もいません。だからといって，自制心を失ってもよいというわけではないのですが。	原典参照
六四	４６４．上司を凌ぐほどの実力があっても，敢えて一歩下がって恭順な態度をしめすことは吉であって，何の問題もありません。	原典参照
六五	４６５．身を正しく保ち，有能な部下を登用して，あたかも階段を一歩一歩昇るように真っ直ぐ進めば吉です。志は大いに達せられるでしょう。	原典参照
上六	４６６．更なる昇進を欲するあまり目が眩んではいけません。今後は貞正を保って行かないといたずらに精力を浪費するばかりです。今までの富も失いかねません。	原典参照