■ 卦辞・爻辞の説明
001000 雷 ・ 地 ・ 豫
<卦の配列順序の説明(易経・序卦伝より)>
自適の道
理由:167.大いなる収穫が有り,しかも謙虚さを保っていることができれば喜びが溢れ出る。従って,謙虚さに続くは喜び。
<卦辞>
160.万事順調に進み、余裕綽綽として遊び楽しむことができます。ただ自己満足して、誤って怠けてしまわないように、あらかじめよく考えてください。昔中国で,諸葛孔明が南蛮征伐に行くに当たって占った時にこれを得て,大勝利を収めたと言われています。原典参照
<爻辞>
初六161.上司から気に入られていると思い,浮かれ、奢っている様子が声音にまで出ています。初めからこんなに浮かれていては凶です。 原典参照
六二162.独り堅固に,あたかも石のように節操を保ち,いたずらに世俗の楽しみに溺れることもありません。吉です。たとえ悦楽の思いに駆られても,日を待たずに払いのけることができるでしょう。 原典参照
六三163.上司にべったり上目づかいの様子ですね。日本で俗にいう”平目”。もしこの態度を改めることができないと,後でそれこそ本当に悔いが残ることになります。 原典参照
九四164.志が大いに遂げられ,何事を行っても大いに得ることがあるでしょう。ただし、人を疑って事にあたるのはよくない。ひたすら至誠をつくせば仲間が集まってきて助けてくれます。 原典参照
六五165.頼り甲斐のある部下のお陰で,楽のし過ぎのようですね。ちょっと行き過ぎの面もありますが,正しく正直であればなんとか無事にやっていけるでしょう。あまり図にのらないことです。 原典参照
上六166.本当に耽溺しきっています。今までの善行があるのでなんとか持っていますが,今すぐこの態度を改めないとよくないでしょう。 原典参照