■ 卦辞・爻辞の説明
001110 雷 ・ 風 ・ 恆
<卦の配列順序の説明(易経・序卦伝より)>
永久の道・結婚
理由:327.夫婦の絆は永く続かねばなりません。従って,感応・恋愛の理(=咸)に続くは永久の道(=恆)即ち結婚。
<卦辞>
320.自然の道はいつも正しいからこそ長続きするのです。ここで「正しい」とは偏りがないことをいいます。正しい道を調和を保って進めば,必ず願い事は通ります。夫婦の道も同様、お互いの調和をもってすれば長続きするのです。悪くありません。原典参照
<爻辞>
初六321.お互いの愛情や恒久的な関係は徐々に進展していくものですが,そういったことをわきまえずに,最初からいきなり相手に変わらぬ心や深い忠誠を期待してもうまくいきません。たとえこれが貴方の真心から出たとしても凶です。 原典参照
九二322.直接的に相手に向かっていってもスムーズにはいけません。この状況を認識しつつ,中立を保って道理にかなった行動をとっていけば悔いは消えます。 原典参照
九三323.年月を経て安定してくると,とかく”よろめき”が始まるものです。こういった場合には,いくら自分が正しくても,時には人から羞じをかかされることもあります。ご注意ください。 原典参照
九四324.釣りに行っても魚のいない場所で糸をたらして、坊主で終わるようなものです。はっきり言えば,今は何事も完遂することができません。 原典参照
六五325.従順であることが常に良いと思っても,それに固執してはいけません。これは女性にとっては吉ですが,立派な男性にとっては凶です。環境に対応して人は,行動や考えを臨機応変に合わせねばならないのです。 原典参照
上六326.上の地位に固執して,いつまでも威厳を振りまいているようではどうしようもありません。全く成功を収め得ません。凶です。 原典参照