■ 卦辞・爻辞の説明
011010 澤 ・ 水 ・ 困
<卦の配列順序の説明(易経・序卦伝より)>
疲労・消耗への対処
理由:477.止まるところを知らずに昇り続けると必ず疲れ果てます。従って,昇(=升)るに続くは疲労・消耗への対処(=困)。
<卦辞>
470.人生では何をやってもうまくいかず,消耗しきる場面もよくあります。こういう時に,ただ不平を言って憤っているだけでは事態は悪くなるばかりです。困難辛苦のなかに再生の芽があります。自分の能力は隠してじっと時期の来るのをまつのがベストなのです。原典参照
<爻辞>
初六471.消耗すること甚だしい状況です。木の切り株にすわっていて落ち着かないとも,奥深く陰鬱な谷底に入り込み永らく何も見えない状況とも言えます。こんな陰鬱な状況では何か手掛かりが必要なのですが。 原典参照
九二472.武士は食わねど高楊枝,という諺のような気概が必要です。こちらから徒に求めていっても災いがあります。隠忍自重していれば,やがては意外な貴人の来訪もあり,役に立てるという喜びもあるでしょう。 原典参照
六三473.会社では不当な重責のプレッシャー,消費者ローン地獄にはまり,家では女房に逃げられた,といったような困難に疲れ切った状態です。非常に残念なことですが,悪いことさえしなければいつか暗闇から抜けて日の目をみることもあります。 原典参照
九四474.苦労を共にした部下のことを忘れない上司の貴方は,どん底にいる以前の部下を救おうとしても,間を邪魔するものがいてうまくいかず消耗しきった状況です。しかし恥ずかしい思いもありますが,最後には使命を達成できます。 原典参照
九五475.貴方は高い地位と相応の能力がありながら,内外の監視の目が厳しく,自分のやることも思うに任せない惨めな状況に消耗しきっています。しかし,行っていることは正しく公平なので,徐々に状況は好転し,喜びも得られる時も来るでしょう。 原典参照
上六476.絡まった蔦の中を潜り抜けるのに大変消耗しきったような状況です。こんな時には,とかく行動しても悔いることが多いのですが,よく反省して悔い悟っていけば吉です。 原典参照