■ 卦辞・爻辞の説明
011101 澤 ・ 火 ・ 革
<卦の配列順序の説明(易経・序卦伝より)>
事業構造改革の道
理由:497.井戸の底の沈泥は取り除かれねばならない。従って,自我の深修(=井)に続くは新しくすること,構造改革の道(=革)。
<卦辞>
490.自らを偉大に変身させる(虎変と呼ばれる)ことなくして,事業の構造改革をすることはできません。これにより初めて全社員から忠誠と信頼を勝ち得ることができるのです。そして人事システムの改革なくして構造改革はできないことも重要なポイントです。原典参照
<爻辞>
初九491.来るべき事業構造改革の時に備えて,今はシッカリと足場を固める時です。積極的な行動はしてはいけません。 原典参照
六二492.事業構造改革の時機・環境は十分に熟しました。行動をおこせば成功し,吉です。しかし,行動するにあたっては確りした足取りが必要です。問題はありません。 原典参照
九三493.事業構造改革に当たっていささか性急に過ぎるようです。このままの勢いで進めば,いくら目的は正しくても危険であり,災いがあります。しかし,改革すべしの要望が繰り返し決定されれば,断行しても成就します。 原典参照
九四494.事業構造改革を断行するにあたり,陰の部分には悔いもあるでしょうが,その成果を考えれば悔いも消えることでしょう。誠意をもって,ビジネス構造を革めるという大事業を今後とも推進して吉です。 原典参照
九五495.貴方は事業構改革という大事業を完遂して立派な功績をあげるべきリーダーです。このようなリーダーは,大事にあたってまずは自らが偉大に変身し(虎変と呼ばれる),これにより全社員から忠誠と信頼を勝ち得ることができるのです。 原典参照
上六496.事業構造改革が一通り終えたら,それ以上無理に改革を進めないで,現在までの改革の成果を享受するのが吉です。中堅幹部は変わり身素早く従ってきますが(豹変),狡賢い才子は表面的に従っているだけであり,いつか復活しますので要注意です。 原典参照