■ 卦辞・爻辞の説明
100101 山 ・ 火 ・ 賁
<卦の配列順序の説明(易経・序卦伝より)>
賁飾の道
理由:227.物事は突然に終わりになったり一つになったりはしません。悪を根絶することと善を飾ることは補完しあっています。従って,根絶の道(=噬盍)に続くは賁飾の道(=賁)。
<卦辞>
220.企業のブランドイメージは大事ですが,ブランドで飾っても本業の質が高いことが自然と現れていることが大事です。人間も同様、飾ってはいても自分の自然な美しさは保持しておかねばなりません。原典参照
<爻辞>
初九221.人は生活が豊かになると,まず車に乗りたがります。しかしこれは健康のためには良くなく,歩く心がけが大切です。ちょっとお金が増えたからといって,すぐ身の回りを飾り立てるのはよくありません。 原典参照
六二222.自分を飾らず、先輩・上司と行動を供にしながら、彼らを高い目標として学んでいくのがよいでしょう。 原典参照
九三223.よい上司と部下に恵まれて,キラキラ輝いています。しかし彼らは近いとはいえ独立しているので、この飾りに甘えることなく,いつまでも貞正を保つことを心がけて付き合えば吉です。 原典参照
六四224.身を飾るのに2通りの方法があります。キラキラ外見を飾り立てること,もう一つは心から滲み出る自分の自然な美しさで飾ること。ベストなのは身を飾っても飾りすぎず、自分の自然な美しさを失わないことです。 原典参照
六五225.支配的立場に立てば立つほど,質素なことが大事です。富裕や栄達,文化的振る舞い等,身の回りを飾り立てることはすべて危険なことと心がければ吉です。 原典参照
上九226.究極の飾りの色は白。これと同じように,清廉潔白であれば悪くないでしょう。 原典参照