■ 卦辞・爻辞の説明
100111 山 ・ 天 ・ 大蓄
<卦の配列順序の説明(易経・序卦伝より)>
徳性の蓄積
理由:267.誠実さ(嘘・偽りがないこと=无妄)があれば,徳性の蓄積が可能となる。従って,嘘・偽りがないことに続くは徳性の蓄積(=大蓄)。
<卦辞>
260.偉大な事を成し遂げるには富と徳性,特に徳性を最初に蓄積することから始めねばなりません。しかし抑制なしの蓄積は時として破滅をもたらします。来るべき時機に備えて自己修養にはげめば,大事な仕事もうまくやり遂げることができるでしょう。原典参照
<爻辞>
初九261.来るべき時機に備えて修養に励むべきです。実行に移そうとしても危険が多すぎます。止めておくのがよいでしょう。 原典参照
九二262.本来有為・有能である貴方は,バランス感覚に勝れ,環境に適応しながら行動できるはずです。今はまだ前進する時機ではありません。エンジンを休めて,時機がくるまでじっくり自己修養に努めていても何も悪くはありません。 原典参照
九三263.上司の了解も出て、良馬を駆って前進する時期がきましたがプロジェクトでは困難が待ち受けています。部下の教育・訓練をしっかり行ったうえで進むようにして下さい。 原典参照
六四264.まだ年若くても有為・有能な人材が貴方の周りにいます。実行力があり暴走し周りを傷つけかねません。そんなトラブルになる前に未然に防ぐことができれば大いに吉となるでしょう。 原典参照
六五265.貴方の周りに,一見すると血気盛んな有為・有能な人材がいます。有用な人材として育てるには、その牙を抜歯するよりも,洗脳してしまうことです。そうすれば吉です。 原典参照
上九266.時機が到来です。これまで蓄積した実力を大いに発揮して物事にあたってください。必ず成功するはずです。 原典参照