■ 卦辞・爻辞の説明
111001 天 ・ 雷 ・ 无妄
<卦の配列順序の説明(易経・序卦伝より)>
嘘偽りなしの道
理由:257.回復に立ち返る時,嘘偽りや不誠実では回復できない。従って,回復(=復)に続くは”嘘偽りなし”(=无妄)ということ。
<卦辞>
250.どのような状況変化があっても「嘘偽りがない」ことの重要性は変わりません。そして、大切なのは自分の態度や動機が天の道に沿っているかなのです。最初に考えるべきは成果・報酬ではなく仕事そのもの社会における存在価値です。原典参照
<爻辞>
初九251.嘘・偽りなく,誠意をもって、進んで物事に臨めば吉。志が遂げられます。 原典参照
六二252.誠意をもって自然のままに行動し,強いて多くを希望せず,物事の結果には拘泥せず自然の成り行きにまかせるようであれば,大きな事に挑戦してもよいでしょう。 原典参照
六三253.普段誠意をもって行動していても必ずしもいつも報われるわけではなく、逆に思わぬ災難があることもあります。たとえば駐車していた車が通りすがりの人に盗まれて,たまたま近所にいた貴方に疑いがかかり,無実の罪をきせられるようなものです。 原典参照
九四254.秘密なことは何もないので、何が起きてもしっかりと誠実でいれば悪くはありません。 原典参照
九五255.自然の摂理に従う生活をしていれば,たまたま病にかかるようなことがあっても薬はいらない。薬が必要な貴方は,どこかで自然の摂理に逆らっているのです。忙しい現代人には所詮無理な話かもしれないけれど。 原典参照
上九256.いくら自然体で,誠意があったとしても,これ以上前に進むのは危険です。強いていけば,災いを招くでしょう。 原典参照