易経本文
漢字表記日本語の読み方例
臨元亨利貞、至干八月有凶。りんは、おおいにとおりてただしきによろし。はちがつにいたればきょうあらん。
臨は、元いに亨りて貞しきに利ろし。八月に至れば凶あらん。


彖伝
漢字表記日本語の読み方例
彖曰、臨、剛浸而長、説而順、剛中而應。たんにいわく、りんは、ごうようやくにしてちょうじ、よろびてしたがい、ごうちゅうにしておうず。
彖に曰く、臨は、剛浸くにして長じ、説びて順い、剛中にして応ず。
大亨以正、天之道也。おおいにとおりてもってただしきは、てんのみちなり。
大いに亨りてもって正しきは、天の道なり。
至干八月有凶、消不久也。はちがつにいたればきょうあらんとは、しょうすることひさしからざればなり
八月に至れば凶あらんとは、消すること久しからざればなり


象伝
漢字表記日本語の読み方例
象曰、澤上有地臨。しょうにいわく、たくじょうにちあるはりんなり。
象に曰く、沢上に地あるは臨なり。
君子以教思无窮、容保民无疆。くんしもってきょうしすることきわまりなく、たみをいれやすんずることかぎりなし。
君子もって教思すること窮まりなく、民を容れ保んずること疆りなし。


出典; ①高田真治・後藤基巳訳(1969) 『易経』(上)(下)岩波文庫(岩波書店)