易経本文
漢字表記日本語の読み方例
九三。井渫不食。為我心惻。きゅうさん。せいさらえたれどもくらわれず。わがこころのいたみをなす。
九三。井渫えたれども食われず。我が心の惻みをなす。
可用汲。王明並受其福。もってくむべし。おうあきらかなれば、ともにそのふくをうけん。
もって汲むべし。王明らかなれば、並にその福を受けん。


象伝
漢字表記日本語の読み方例
象曰、井渫不食、行惻也。しょうにいわく、せいさらえたれどもくらわれずとは、いくものいたむなり。
象に曰く、井渫えたれども食われずとは、行くもの惻むなり。
求王明、受福也。おうのあきらかならんことをもとむるは、ふくをうけんとてなり。
王の明らかならんことを求むるは、福を受けんとてなり。


出典; ①高田真治・後藤基巳訳(1969) 『易経』(上)(下)岩波文庫(岩波書店)