易経本文
漢字表記日本語の読み方例
鼎、元吉亨。ていは、おおいいに(きちにして)とおる。
鼎は、元いに(吉にして)亨る。


彖伝
漢字表記日本語の読み方例
彖曰、鼎、象也。たんにいわく、ていは、しょうなり。
彖に曰く、鼎は、象なり。
以木巽火、亨飪也。きをもってひにいれて、ほうじんするなり。
木をもって火に巽れて、亨飪するなり。
聖人亨以享上帝、而大亨以養聖賢。せいじんはほうしてもってじょうていをまつり、たいほうしてもってせいけんをやしなう。
聖人は亨してもって上帝を享り、大享してもって聖賢を養う。
巽而耳目聡明。そんにしてじもくそうめいなり。
巽にして耳目聡明なり。
柔進而上行、得中而應乎剛。じゅうすすみてじょうこうし、ちゅうをえてごうにおうず。
柔進みて上行し、中を得て剛に応ず。
是以元亨。ここをもっておおいにとおるなり。
ここをもって元いに亨るなり。


象伝
漢字表記日本語の読み方例
象曰、木上有火鼎。しょうにいわく、きのうえにひあるはていなり。
象に曰く、木の上に火あるは鼎なり。
君子以正位凝命。くんしもってくらいをただしめいをなす。
君子もって位を正し命を凝す。


出典; ①高田真治・後藤基巳訳(1969) 『易経』(上)(下)岩波文庫(岩波書店)