易経本文
漢字表記日本語の読み方例
上六。震索索。視矍矍。じょうりく。ふるいてさくさくたり。みることかくかくたり。
上六。震いて索索たり。視ること矍矍たり。
征凶。震不干其躬、干其隣、无咎。ゆけばきょうなり。ふるうことそのみにおいてせず、そのとなりにおいてすれば、とがなし。
征けば凶なり。震うことその躬においてせず、その隣りにおいてすれば、咎なし。
婚媾有言。こんこうげんあり。
婚媾言あり。


象伝
漢字表記日本語の読み方例
象曰、震索索、中未得也。しょうにいわく、ふるいてさくさくたりとは、ちゅういまだえざればなり。
象に曰く、震いて索索たりとは、中いまだ得ざればなり。
雖凶无咎、畏隣戒也。きょうなりといえどもとがなしとは、となりりをおそれていましむるなり。
凶なりといえども咎なしとは、隣りを畏れて戒むるなり。


出典; ①高田真治・後藤基巳訳(1969) 『易経』(上)(下)岩波文庫(岩波書店)