易経本文
漢字表記日本語の読み方例
渙、亨。王仮有廟。かんは、とおる。おうゆうびょうにいたる。
渙は、亨る。王有廟に仮る。
利渉大川。利貞。おおかわをわたるによろし。ただしきによろし。
大川を渉るに利ろし。貞しきに利ろし。


彖伝
漢字表記日本語の読み方例
彖曰、渙、亨。剛来而不窮、柔得位乎外而上同。たんにいわく、かんは、とおる。ごうきたりてきわまらず、じゅうくらいをそとにえてうえにおなじくす。
彖に曰く、渙は、亨る。剛来りて窮まらず、柔位を外に得て上同す。
王仮有廟、王乃在中也。おうゆうびょうにいたるとは、おうすなわちちゅうにあるなり。
王有廟に仮るとは、王すなわち中に在るなり。
利渉大川、乗木有功也。おおかわをわたるによろしとは、きにのりてこうあるなり。
大川を渉るに利ろしとは、木に乗りて功あるなり。


象伝
漢字表記日本語の読み方例
象曰、風行水上渙。しょうにいわく、かぜのすいじょうをいくはかんなり。
象に曰く、風の水上を行くは渙なり。
先王以享干帝立廟。せんおうもってていをまつりびょうをたつ。
先王もって帝を享り廟を立つ。


出典; ①高田真治・後藤基巳訳(1969) 『易経』(上)(下)岩波文庫(岩波書店)