■ 卦辞・爻辞の説明
000001 地 ・ 雷 ・ 復
<卦の配列順序の説明(易経・序卦伝より)>
回復の道
理由:247.物事は極端を超えることはない。極限に達すると元に戻り始める。従って,衰退(=剥)につづくは回復(=復)の道。
<卦辞>
240.一旦誤りを犯したとしても,過ちを初期段階で修正すれば、新しく再スタートするのは難しくありません。適切な時期を逃したり立ち返る方向を間違えると災害を招くので注意が必要です。原典参照
<爻辞>
初九241.誤りを犯してしまってもまだ初歩の小さなミスです。過ちを初期段階で修正すれば、新しく再スタートするのは難しくありません。悔いることはなく、むしろに大いに吉です。 原典参照
六二242.過失を犯したとしても,普段懇意にしている、身近な親切な人の影響もあって,元の正しい道に戻ることができます。吉です。 原典参照
六三243.しきりに過失を犯しては,また善に戻ろうとすることを繰り返す傾向があります。危ういといえば危ういのですが,繰り返し立ち戻ることで、悪くはありません。 原典参照
六四244.悪い仲間と知りつつ,ついつい悪の道に陥りつつありますが,貴方だけは途中から一人だけ正しい道に立ち返るでしょう。 原典参照
六五245.正直で真面目な貴方は,自らの行為を吟味し、バランスのとれた中庸の道に従って行動することができるようになりました。悪くありません。 原典参照
上六246.善に立ち返ろうとしても,最後まで迷って立ち返れないでいます。凶です。人災,天災を問わず,あらゆる災害が予想され、10年かかっても回復できません。日本の1990年代のバブル破裂からの不景気は,このような迷いによって生じたものでした。 原典参照