■ 卦辞・爻辞の説明
000100 地 ・ 山 ・ 謙
<卦の配列順序の説明(易経・序卦伝より)>
謙虚の徳用
理由:157.大きな収穫(=大有)があった後で,人はそれに満足し,奢ってはならない。従って,大きな収穫に続くは謙虚(=謙)。
<卦辞>
150.既に大成功を収めて,トップに立った人は奢り高ぶってはなりません。大事なことは最後まで謙虚さを貫きながら人々を尊敬し,公平さをもって人と接することです。原典参照
<爻辞>
初六151.あくまでへり下って自ら修養することで,大変困難または危険であっても、いかなる状況にも対応することができます。吉です。 原典参照
六二152.貴方の中心の謙徳が満ち溢れて,声音・顔色にまで現れています。さらに正直であればあるだけ吉です。 原典参照
九三153.立派な功労がありながら謙虚な貴方には,万民が心服しています。このまま終わりを全うできます。吉。 原典参照
六四154.貴方は大変謙虚なので,その影響力はますます大きく,さらに在下の謙虚な賢者を招いて事にあたれば,どんなことにも悪かろうはずがありません。吉です。 原典参照
六五155.貴方の謙徳は,あたかも自分の富を誇らずに隣人達に分かち与える富者のように,その謙徳をもって万民の心服を得ることができるほどです。もしこれに従わない者がある場合には強制的に従わせても何の問題もありません。その他すべてについても悪かろうことは何もありません。吉です。 原典参照
上六156.謙虚さも,その度が過ぎれば,何が謙であるかを迷うこともあります。また,他人から侮られるかもしれません。そのような輩に対しては制裁も止むを得ません。吉です。 原典参照