■ 卦辞・爻辞の説明
101111 火 ・ 天 ・ 大有
<卦の配列順序の説明(易経・序卦伝より)>
絶頂期の心構え
理由:147.人との調和を求め同志を結集(=同人)できれば何かが応えてくれる。従って,調和に続くは大いなる収穫(=大有;絶頂期の心構え)である。
<卦辞>
140.太陽が天上にあって光り輝くように,貴方の運勢も今や絶頂期にあります。しかし,成功の後の自惚れがすぎると,危ういことになります。謙虚さを保つことを忘れないようにしてください。「人は自惚れで負け、謙虚さで得る」との格言があります。原典参照
<爻辞>
初九141.大いに所有すること自体はもとより結構ですが,その結果はとかく驕慢・怠惰になりがちです。常に反省して勉強に励むようであれば悪くならないでしょう。 原典参照
九二142.大きな車に荷物を満載するような大役が回ってきます。大変な役目ですが今の貴方なら立派に遂行できます。中途半端な受け取り方をしないで,正々堂々進んで事に対処してください。 原典参照
九三143.自ら培った勢力も,つまる所会社全体のために役立たせなければいけません。人徳ある貴方ならそれもできますが,小人(ズル賢い才子)はそれができないので、やみくもに小人を信用しないようにしてください。 原典参照
九四144.貴方は今,公職では大臣,民間では専務取締役クラスまで出世しています。トップを凌ぐことの無いよう,また補佐の任にあることを忘れずに知恵を働かせ,謙虚さを失わねば悪くないでしょう。 原典参照
六五145.誠心ある貴方は今や位人身を極め,トップに上り詰めました。しかも部下とのコミュニケーションも分け隔てなく行われています。ただ,トップである以上はその威厳を保つことが肝要であり,これを保ち続ければ吉。 原典参照
上九146.今や第一線を退き,会長職となった貴方であるが,社長に対する随順の心を失わないから,天も自然と助けてくれます。吉であって万事よろしい。 原典参照