易経本文

漢字表記	日本語の読み方例
革、已日乃孚。	かくは、いじつにしてすなわちまこととせらる。 革は、已日にしてすなわち孚とせらる。
元亨利貞。悔亡。	おおいにとおりただしきによろし。くいほろぶ。 元いに亨り貞しきに利ろし。悔亡ぶ。

彖伝

漢字表記	日本語の読み方例
彖曰、革、水火相息、二女同居、其志不相得曰革。	たんにいわく、かくは、すいかあいそくし、にじょどうきょして、そのこころざしあいえざるをかくという。 彖に曰く、革は、水火相い息し、二女同居して、その志相い得ざるを革と曰う。
已日乃孚、革而信之。	いじつにしてすなわちまこととせらるとは、あらためてこれをしんずるなり。 已日にしてすなわち孚とせらるとは、革めてこれを信ずるなり。
文明以説、大亨以正。	ぶんめいにしてもってよろこび、おおいにとおりてもってただし。 文明にしてもって説び、大いに亨りてもって正し。
革而当、其悔乃亡。	あらためてあたれば、そのくいすなわちほろぶ。 革めて当れば、その悔すなわち亡ぶ。
天地革而四時成、湯武革命、順乎天而應乎人。	てんちあらたまってしじなり、とうぶめいをあらためて、てんにしたがいひとにおうず。 天地革まって四時成り、湯武命を革めて、天に順い人に応ず。
革之時、大矣哉。	かくのとき、おおいなるかな。 革の時、大いなるかな。

象伝

漢字表記	日本語の読み方例
象曰、澤中有火革。	しょうにいわく、たくちゅうにひあるはかくなり。 象に曰く、沢中に火あるは革なり。
君子以治暦明時。	くんしもってこよみをおさめときをあきらかにす。 君子もって暦を治め時を明らかにす。

出典；　①高田真治・後藤基巳訳(1969)　『易経』（上）（下）岩波文庫（岩波書店）