易経本文
漢字表記 日本語の読み方例 艮其背不獲其身。 そのせにとどまりてそのみをえず。
その背に艮まりてその身を獲ず。行其庭不見其人。无咎。 そのにわにいきてそのひとをみず。とがなし。
その庭に行きてその人を見ず。咎なし。
漢字表記 | 日本語の読み方例 |
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彖曰、艮、止也。 | たんにいわく、ごんは、しなり。 彖に曰く、艮は、止なり。 |
時止則止、時行則行、動静不失其時、其道光明。 | ときとどまるべければすなわちとどまり、ときいくべければすなわちいき、どうせいそのときをうしなわず、そのみちこうめいなり。 時止まるべければすなわち止まり、時行くべければすなわち行き、動静その時を失わず、その道光明なり。 |
艮其止、止其所也。 | そのしにとどまるとは、そのところにとどまるなり。 その止に艮まるとは、その所に止まるなり。 |
上下敵應、不相與也。 | じょうげてきおうして、あいくみせず。 上下敵応して、相い与せず。 |
是以不獲其身、行其庭不見其人、无咎也。 | ここをもってそのみをえず、そのにわにいきてそのひとをみず、とがなきなり。 ここをもってその身を獲ず、その庭に行きてその人を見ず、咎なきなり。 |
漢字表記 | 日本語の読み方例 |
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象曰、兼山艮。 | しょうにいわく、かさねてやまあるはごんなり。 象に曰く、兼ねて山あるは艮なり。 |
君子以思不出其位。 | くんしもっておもうことそのくらいをいでず。 君子もって思うことその位を出でず。 |
出典; ①高田真治・後藤基巳訳(1969) 『易経』(上)(下)岩波文庫(岩波書店)