■ 卦辞・爻辞の説明
101001 火 ・ 雷 ・ 噬嗑
<卦の配列順序の説明(易経・序卦伝より)>
根絶の道
理由:217.物事が注意深い観察に堪えうるような立派なものになると,何事にも邪魔や妨害が入る。これは断固として根絶しなければならない。従って,観察に続くは根絶の道。
<卦辞>
210.障害物(悪)を根絶し、何が正しいかを明確に示すことで秩序を確立するのは大変難しいことです。断固として対処すべきですが、あくまで更なる失敗を防ぐのが本来の目的なので、厳しさの中にも教育的である処置が必要です。原典参照
<爻辞>
初九211.多少のお灸は仕方ありません。今のうちに足枷を嵌めてしまいましょう。これに懲りて,悪い行いを止めて正しく行動するようになれば,悪くならないでしょう。 原典参照
六二212.邪魔物は一見弱々しく,簡単に根絶できそうに見えますが,以外と芯があり簡単ではありません。断固とした態度で臨むことが大切です。 原典参照
六三213.邪魔物はビーフジャーキーのような固い乾肉を食べるようにとても手強いものです。ときには中毒をおこすこともあるので警戒が必要でしょうが,断固として立ち向かって悪くはありません。 原典参照
九四214.非常に困難な邪魔物を相手に,苦戦が予想されます。しかし,戦う中で意外な重大な問題を発見する可能性があります。いかなる困難にも負けずに,自制心を持って真直ぐ行けば吉です。 原典参照
六五215.問題はありますが、実態はさほど重症ではありません。これを教育的に、中道をもって過不足なく根絶してください。困難もあるでしょうが悪いことはなにもありません。 原典参照
上九216.罪が重く,しかも悔い改める様子が見えないので,重罰を蒙ることになるでしょう。凶です。 原典参照