■ 卦辞・爻辞の説明
111000 天 ・ 地 ・ 否
<卦の配列順序の説明(易経・序卦伝より)>
行き詰まりと打開
理由:127.泰とは,何らの障害もない進歩。しかしこの状態は永遠に続くわけではない。従って,発達・安泰に続くは行き詰まり(=否)。そしてこれは打開されるべきもの。
<卦辞>
120.上と下が交わらず,閉塞状態にあります。会社でいえば,ワンマン社長に社員がソッポを向いた状態。こんな時には,お調子ものの才子が上手く社長に取り入って,勢力を伸ばしてくるものです。いくら貴方が正しく,人徳あるひとでも,人望を集めたりすると嫉妬されて迫害をうけます。目立たないようにするのが一番です。原典参照
<爻辞>
初六121.ズル賢い才子は,一人が立ち上がると,ぞろぞろ同類相牽くものである。すでに貴方にとって危ないことは察知できるが,まだ力は弱いので,誠心ある仲間を集って一途にやっていれば吉である。 原典参照
六二122.ズル賢い才子でも従順に上の命令を聞いて,吉である。人徳ある貴方は理解されないが,とりあえずは争わずに進むことができます。 原典参照
六三123.人徳ある貴方は,なんとか出世の階段を上りましたが、周りを見るとズル賢い才子ばかり。成功したことを羞じつつ,恥を忍んで事にあたらねばならないでしょう。 原典参照
九四124.夜明けは近い。状況は好転しつつあり、上司に従って行けば咎はありません。仲間と共に幸福を得ることができます。 原典参照
九五125.人徳ある貴方は,その徳をもって力を発揮すればいままでの閉塞状態打開も可能な時機です。吉。ただし,まだ難しい仕事でもあり時間もかかるので,しっかり足場を固めることを忘れずに。 原典参照
上九126.始めは塞がっていても,障害物もすぐに取り除かれます。もうその時機です。 原典参照