■ 卦辞・爻辞の説明
100000 山 ・ 地 ・ 剥
<卦の配列順序の説明(易経・序卦伝より)>
衰退への対処
理由:237.飾り立てることが過ぎると,美しさも消える。従って,飾り(=賁)に続くは衰頽(=剥)とその対処。
<卦辞>
230.富裕,栄達,文化が過ぎれば必ず堕落が始まる。これは古今東西歴史の必然である。この兆候が見えたら,自分の寄って立つ基盤をしっかり見極めることが大事である。いずれにしてもよくはない。凶である。原典参照
<爻辞>
初六231.足元からだんだん綻びが始まり、土台を傷めている状況です。凶です。 原典参照
六二232.足元から始まった綻びが,除々ではあるが確実に大きくなっています。すぐに止めないと強大な力になってしまいます。凶です。 原典参照
六三233.強大になった悪い勢力にも負けず、彼らと決別し,健全なる年長者と呼応・協力すればなんとか難を逃れることはできるでしょう。 原典参照
六四234.悪い勢力が全社に蔓延り、状況はほとんど最悪です。凶です。しかし、ここで勇敢に善処すれば,一変して危機を脱することもできるでしょう。 原典参照
六五235.悪い勢力が蔓延するのがとうとう一段落しました。今ではむしろ彼等は貴方に接近をはかり恭順の意をしめしています。闇夜の後には夜明けが来てます。悪かろうはずはありません。 原典参照
上九236.衰退の果てに、梢に見事な果実が一つ残っており、新しい命の種が育まれています。日本の幕末の勝海舟や山岡鉄舟や第2次大戦の英国でチャーチルが残ったようなもの。人徳が高ければ次の世代は明るいが、無ければ崩壊するのみです。 原典参照