■ 卦辞・爻辞の説明
011100 澤 ・ 山 ・ 咸
<卦の配列順序の説明(易経・序卦伝より)>
感応の理・恋愛
理由:317.天地があって,しかる後に万物が生じる。万物があって始めて雌雄男女の性別が生じる。従って,天地に続くは男女(の恋愛)。
<卦辞>
310.物事は理屈ではなく感情(感動)で動きます。お互い感動しあうためには,その関係はどうであれ,誠実かつ決めつけないことが必要です。このようであれば恋愛も立派に結ばれて吉です。原典参照
<爻辞>
初六311.異性や上司に感じるところがあっても,まだ非常に僅かなもので,喩えてみれば足の親指がムズムズ感じる程度である。 原典参照
六二312.異性または上司に感じるところがあり,すぐにでも追いかけてしまいそうな状況にあります。しかしながら,ここは相手の用意が整うまで待つべきです。安易な行動をおこすのは,凶です。平和に満ち足りてやっていれば吉でしょう。 原典参照
九三313.なんでも人に付き従うという状態では,自主性がありません。今の段階で異性や上司についていこうとしても恥ずかしく思うだけです。軽率な行動は慎んでください。 原典参照
九四314.心の働きの根本は「思うこと」であり,思うことが貞正であれば悔いもなくなります。吉です。しかし,自分の思いに利己的な意図があって定まらないようであれば,せいぜい限られた仲間しか従わせることはできません。 原典参照
九五315.上からの甘い言葉・言い回しや上手い作り話しは,背中で聞き流すようにすれば悔いはありません。意思決定するときは,身近な人の意見だけ聞くような近視眼的にならないことです。 原典参照
上六316.貴方は甘い言葉・言い回しを使うのがお好きなようです。ただ口を開いて空虚な約束をしているようでは,お互いの理解は得られません。 原典参照